こんばんは。五月雨です。
今回はWebUIでマイクラサーバーを起動したり管理できる 「Crafty Controller」を紹介していきます。
Crafty Controllerで出来ること
最初に簡単にCrafty Controllerで出来ることを紹介していきます。
- 数クリックでサーバーをセットアップできます。
- Forgeやpaper等のバニラではないサーバーにも対応します。
- 統合版のサーバーにも対応します
- WebUIからサーバーコマンドを実行できます
- バックアップの設定も出来ます。
- サーバーにログインしているユーザーを表示し、OP権限をつけたりBanしたりすることも出来ます。
- リソースの消費状況を見ることも可能です。
Crafty Controllerのセットアップ
以降の手順はOSがUbuntu 24.04 LTSであることを前提にしています
OSを最新状態にして必要となるパッケージをインストールする
以下のコマンドを実行します。実行することでOSを更新し、インストールに必要なパッケージをインストールします。
sudo apt update && sudo apt upgrade && sudo apt install git
インストーラーをダウンロードし、実行する
以下のコマンドを実行し、インストーラーをダウンロードします。
git clone https://gitlab.com/crafty-controller/crafty-installer-4.0.git && \
cd crafty-installer-4.0
次に、以下のコマンドでインストーラーを実行します。
sudo ./install_crafty.sh
インストーラーを実行すると以下の項目を聞かれるのでそれぞれ回答します。
- Install ubuntu_24_04.sh requirements? – [‘y’, ‘n’]
- これはcrafty Controllerの実行に必要なものをインストールするかですので「y」と入力します。
- Install Crafty to this directory? /var/opt/minecraft/crafty – [‘y’, ‘n’]
- これはインストール先の確認です。変更の必要はありませんので、「y」と入力します
- Do you want us to fix this permission issue? – [‘y’, ‘n’]
- これはフォルダの権限を修正するかの確認ですので、「y」と入力します
- 場合によっては表示されないこともあります。
- Which branch of Crafty would you like to run? – [‘master’, ‘dev’]
- これは実行するバージョンの確認です。安定版を実行したいので「master」と入力します。
- Would you like to make a service file for Crafty? – [‘y’, ‘n’]
- Craftyをサービスとして実行するかの選択です。サービスとして実行していた方が便利ですので「y」と入力します
最後に以下のように表示されればOKです。
[+] Info:- Cleaning up temp dir
[+] Info:- Congrats! Crafty is now installed!
[+] Info:- We created a user called 'crafty' for you to run crafty as. (DO NOT RUN CRAFTY WITH ROOT OR SUDO) Switch to crafty user with 'sudo su crafty -'
[+] Info:- Your install is located here: /var/opt/minecraft/crafty
[+] Info:- You can run crafty by running /var/opt/minecraft/crafty/run_crafty.sh
[+] Info:- You can update crafty by running /var/opt/minecraft/crafty/update_crafty.sh
[+] Info:- A service unit file has been saved in /etc/systemd/system/crafty.service
[+] Info:- run this command to enable crafty as a service- 'sudo systemctl enable crafty.service'
[+] Info:- run this command to start the crafty service- 'sudo systemctl start crafty.service'
Webコンソールにアクセスするためのパスワードを確認する
以下のコマンドで確認出来ます。確認しメモしておいてください。
sudo cat /var/opt/minecraft/crafty/crafty-4/app/config/default-creds.txt
{
"username": "admin",
"password": "VaVJLt8KFTT%egsRExVMWrH4F##n@@7@HgSyWYbKUgaZtA1HxPL8jbjhuwcPH8Zr",
"info": "This is NOT where you change your password. This file is only a means to give you a default password."
}
ハイライトしている行のVa~8Zrまでが例示の場合はパスワードになります。
Crafty Controllerを起動する
Crafty Controllerを起動するには以下のコマンドを実行押します。
sudo systemctl start crafty.service
Crafty Controllerを自動で起動するようにする場合は以下のコマンドも追加で実行します。
sudo systemctl enable crafty.service
これでCrafty Controllerを使用する準備が出来ました。
Crafty Controllerを使う
Crafty Controllerはブラウザから使用するツールになります。アクセスするには以下のURLに接続します。
https://サーバーのIPアドレス:8443
接続時に警告が出ますが、続行を選択し、進みます
例: Firefoxの場合
ログイン画面が表示されるのでユーザー名に「admin」と入力します。パスワードには事前にメモしておいた初期パスワードを入力します。
ログインするとこのような画面になります。(画像の例では既にサーバが1つある状態ですが本来はありません)
サーバーを作る
早速サーバーを一つ建ててみます。
まず、左側にある「Navigation」から「Servers」をクリックし、「Create New Server」を選びます(画像の赤枠部分)
クリックすると、以下のような画面になります
それぞ以下のような意味になります。
- 新しくサーバーを作る(左上)
- 既にあるサーバーをインポートする(右上)
- Zipファイルからインポートする(左下)
- Zipファイルをアップロードしインポートする(右下)
今回は、新しくサーバーを作る(左上)を使います。
設定画面は以下のようになっています。
- server type
- サーバーの種類を選びます。「Minecraft servers」を選んでください。
- Server Select
- 用途に合わせて選びます。Modを入れるならforge、プラグインを使うならpeparなど。
- 素のサーバーにしたいときはVanillaを選びます。
- Server Version
- 作りたいサーバーのバージョンを選びます
- Server Name
- サーバーの名前です。わかりやすいものをつけると良いでしょう。
- Minimum Memory
- サーバーに割り当てる最低メモリ容量です。
- デフォルトでかまいません。
- Maximum Memory
- サーバーに割り当てる最大メモリ容量です。
- マシンに積まれているメモリ容量やサーバーにアクセスする人数に合わせて変更してください。
- Server Port
- デフォルトでかまいません。
- 複数のサーバーを1台のマシンで動かそうとしている場合は他のと被らない様に変更が必要です。
設定が終わったら、「Build Server!」をクリックします。
クリックするとダッシュボードに戻るので一覧から先ほど設定した名前のサーバーをクリックしてください。
サーバーを起動する
サーバー一覧からサーバー名をクリックすると以下のような画面に移動しているはずです。
画面下の方にある青い「Start」ボタンを押すとサーバーが起動します。
初回起動時は以下の画面が表示されるので「Yes」をクリックします。
初回起動時はワールド生成などのため少し時間がかかる場合があります。
ログ画面に以下の表示が出れば起動完了です。(9.192sの部分は変動します。)
サーバー設定の変更
設定の内容はWiki等をご確認ください。
Wiki -> https://minecraft.fandom.com/ja/wiki/Server.properties
サーバー設定の変更(所謂server.properties)はFilesタブから行えます。
画面の「files」(画像赤枠)をクリックし、server.properties(画像黄色枠)をクリックすると編集画面が表示されます。
ここの記述を変更し「Save」(緑色ノボタン)を押すと、設定が保存されます。
書き換えた内容を反映するには再起動が必要です。
「Terminal」に戻ってStopボタンを押し、その後Startを押して再起動してください。
サーバーに接続する
Mincraftを起動し、サーバーを追加 -> IPアドレスにサーバーのIPアドレスを入力するとサーバーへログイン出来ます。
最後に
ここまでCraftyについて説明してきましたがいかがでしたでしょうか。
Craftyを使用することでコマンドの操作などを最小限にしつつ簡単にサーバーを作ることができます。
ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
それでは次回の記事でお会いしましょう。